第58回 西部地区勉強会のご報告。

こんにちは。聖隷クリストファー大学の藤田です(*'▽'*)

 

春爛漫の季節になりましたね。

大学の桜は既に花吹雪となって、散り始めましたが、中庭のチューリップは満開です🌷🌷

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さて先日の勉強会のご報告です。

今回も前回に引き続き、オンライン開催となりましたが、県内外から30名の申し込みがあり、この勉強会始まって以来の最大の参加者でした╰(*´︶`*)╯♡ご参加ありがとうございます😊

 

皆さん、とても関心の高いテーマだったようですね。

 

今回のテーマは、「精神科領域で増えつつある発達障害の現状と支援」でした。

 

初めに専門に研究されている聖隷クリストファー大学の飯田妙子先生より、大人の発達障害についての調査や研究などについて、ご報告いただきました。

 

精神科病院で出会う発達障害をお持ちの方は、多くの場合、当初は、うつ病適応障害など別の診断名として出会う事が多く、その後関わっているうちに、「何か違う」という違和感をもったり、「なかなか治療がうまく進まない…」というセラピストの気づきから「もしかして…」と発達障害の診断に繋がるケースが少なくないようです。

 

発達障害の場合においても、他の疾患と同様に適切な診断、早期の発見が重要ではないかという話になりました。周囲との生きづらさを感じながらも支援に受けられずにいると、時にうつ病等の二次障害を伴ってしまう方もいるからです。

 

また大切なのはご本人の思いです。

ご本人は、長年に亘り、社会の中で生きづらさを抱え、精神科のドアを叩いたのに、適切な診断、適切な治療が受けられないと苦しく辛い思いを持ちつづける事になります。

 

生き生きと自分らしく…誰もが願う思いです。

苦しい時に速やかに支援が受けられる体制が重要ですよね。

 

では、作業療法士として何が出来るのか?

精神科領域の作業療法士の得意な事として、観察力の高さがあります。

 

その観察力の高さで、早期に発達障害の発見に繋がれば、適切な支援に繋がります。

 

現在飯田先生は、発達障害の方の、観察評価法の開発のための研究をされているそうです。

研究に協力いただける作業療法士の方を募集しているそうですので、興味のある方は是非ご連絡ください。

 

今後の研究成果が楽しみですね。

 

勉強会ではたくさんの質疑応答があり、活発な意見交換がありました。終了後も、数人の方が画面に残り、1時間以上、意見交換がなされました。

 

参加された方からは、大変勉強になり、とても有意義な勉強会となったと感想をいただきました。また同じテーマで開催してほしいとのご意見もありましたので、また今年中に同様のテーマで開催しても良いですね。

 

次回は5月頃を予定しています。

次回のテーマは、精神科病院における認知症治療を考えています。次回もオンライン開催の予定です。

宜しければ是非ご参加くださいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございます😊